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神室山~小又山 2017.6.6

2017.7.25 記

神室山は以前より訪れてみたいと思っていた山です。
秋によさそうだなぁと思っていましたが、なかなか機会がありませんでした。
いかんせん、関東からではアプローチが大変と言い訳ばかりしていましたが、
今はだいぶ近くになりましたので、楽しみに行ってきましたよ♪

以下、思い入れが強くて長いです・・・
お花も、山座同定も怪しいところがありますが。




◇コース◇

根ノ崎沢登山口~分岐~神室山~天狗森~小又山~越途ピーク
~大又登山口~根ノ崎沢登山口




登山口までのアプローチと周回を考えて、こちらのコースに。

駐車スペースは数台です。
未舗装の道がちょっと長いですね。
初めての訪問なので、余計に長く感じたのかも。




7:20 根ノ崎沢登山口 出発
暑くなりそう、すでに陽射しがたっぷりです。

歩き始めてすぐに小さな沢を渡ります。
そのあとすぐに、いきなりの急登。
涼しげなブナ林に見えますが、登っていると汗がたらり。
急坂が続きます。

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足元にはブナの殻斗がたくさん。

Kam_2




少し緩やかになったかな。
立ち休憩をはさみながら、登ってきました。




サラサドウダン(更紗灯台:ツツジ科 ドウダンツツジ属)

お花は少なめでしたが、ぽつりぽつりと楽しませてくれました。

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六合目を過ぎて、東側には山々が見えるようになり、
地図とにらめっこ状態に。

山伏岳と高松岳
歩いてみたい山々です。
高松岳避難小屋が肉眼では見えました。

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一番奥には御所山(船形山)かな?
右端手前のピークは、小又山から下ったところの越途ピークですね。

Kam23_2




そしてこの景色に参りました・・・
真ん中に小又山そして右に天狗森

偏西風の影響を受けて雪庇が東に張り出すので、
東面は雪庇が落ちて削られて、随分と急峻。
1300mほどの山々の景色とは思えません。

Kam22_2




神室山が近づいてきました。
こちらもまた素晴らしい景色です。思わず、わぁ~と声が出ました。

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ミツバオウレン(三葉黄蓮:キンポウゲ科 オウレン属)

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カタクリ(片栗:ユリ科 カタクリ属)
この辺りは、まだ雪が少し残っていましたので、早春の花が色々と!
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月山にはうっすら雲がかかっていました。

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栗駒山と虎毛山
あちっもこっちも、素晴らしい景色に夢中になります。

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オオカメノキ(大亀の木:スイカズラ科 ガマズミ属)

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ムラサキヤシオツツジ(紫八染躑躅:ツツジ科 ツツジ属)

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急なヤセ尾根でしたが、登るにしたがい景色が変わり、花もたくさんになり、
気持ちよく歩いてこられました。
小又山への分岐までやってきて、あともう少しで神室山です。

鳥海山と神室山避難小屋
黒い点は虫ですね~ちょっとうるさかったです。

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イワカガミ(岩鏡:イワウメ科 イワカガミ属)

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キクザキイチゲ(菊咲一華:キンポウゲ科 イチリンソウ属)

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10:30 神室山 到着

誰もいない山頂で、しばらく景色を眺めました。
これまで見てきた山以外にも見えて、大喜びです。

手前の真ん中に山伏岳、右端には高松岳
奥の残雪の山は焼石岳

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奥にうっすら秋田駒ヶ岳、その少し手前に和賀岳
さらに右には岩手山

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避難小屋まで行ってみました。
2010年に建てられたとのこと、とてもきれいで、バイオトイレあり。
泊まってみたいですね~

Kam31




11:05 神室山 出発
山頂に戻ってきました。
さぁ、次は小又山への稜線歩きです♪

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まずは分岐まで、慎重に下ります。

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11:20 分岐
ここで登ってきた道と分かれ、まずは天狗森へと向かいます。
アップダウンが続きますね。

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Kam39




天狗森が近づいてきました。

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エチゴキジムシロ(越後雉筵:バラ科 キジムシロ属)でしょうか?

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シラネアオイ(白根葵:シラネアオイ科 シラネアオイ属)

登山道わき、そして斜面にたくさん咲いていました。
すごい、すごいとしか言葉が出ません。

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こちらもすごい。

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登山道を埋め尽くし、踏まないように歩くのに必死になりましたが、
間違いなく踏んでいますね・・・

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まだまだ雪たっぷりの鳥海山
今シーズンは何度も滑りに行きました!

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振り返った神室山

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12:30 天狗森
三角点があり、ちょっとした広場になっていました。

次のピーク、小又山へ。

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まだまだ続くよ、シラネアオイ♪

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火打岳のトンガリの後ろには月山

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振り返った神室山、左の奥には前神室が見えています。

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13:25~35 小又山
1367mは神室連峰の最高峰です。
虫がぶんぶん飛んできてうるさかったので、長居できず景色だけ眺めました。

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奥に御所山(船形山)、黒伏山、一番右に大東岳
その手前には翁山のおだやかな山容
さらに手前の三角のピークは権現山

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大東岳は台形で分かりやすいですね、蔵王はうっすら

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葉山(村山)
右奥の後ろ、朝日連峰は霞がってうっすら・・・

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ここまで鳥海山はずっとくっきり見えて、楽しませてくれました。
さぁ、いよいよ下山です。

神室山を左に眺めながら、緩やかに下っていきます。

ショウジョウバカマ(猩猩袴:ユリ科 ショウジョウバカマ属)

登山道に雪が残っていたので、まだ咲き始め。
白っぽい色味がかわいらしい。

Kam59_2




場所によっては、登山道を雪がまだ覆っていたので、
寝ている木の枝が邪魔になって、つかまったり、くぐったり、跨いだり。

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オサバグサ(筬葉草:ケシ科 オサバグサ属)

小さな真っ白な花が可憐。
久しぶりに見たので、嬉しいなぁ~

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緩やかで、歩きやすく、気持ちのいい道です。
ブナのアーチに、足元にはマイヅルソウがいっぱい。

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14:25 越途

こちらの分岐で西ノ又沢登山口は南方向へ分かれます。
ここから大又登山口までは、かなりの急坂でしんどそう・・・
頑張って、下らないとなぁ。

すぐに雪渓があったので、シリセードでシャーっと。

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また咲いていました♪

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ツバメオモト(燕万年青:ユリ科 ツバメオモト属)

こちらも、たくさん咲いていましたが、小さい虫がついているものが多くて。

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マイヅルソウ(舞鶴草:ユリ科 マイヅルソウ属)

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15:10 三合目

樹林の向こうに神室山

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三合目からはひたすら急坂を下りました。
途中ロープがあったり、足場がちょっと悪かったりするので、
一日の後半の疲れている時間には、特に注意が必要でした。

15:50 大又登山口 到着

ここからは林道を歩き5分ほどで根ノ崎沢登山口に着きました。






帰りのお風呂はこちらへ→大堀温泉「簡易宿泊施設おらだずの宿 りんどう」
露天風呂はありませんが、気持ちの良いお風呂でしたよ。
施設の方に、この周辺の山のことを教えていただき、
他の山にもいろいろと行ってみたいなぁと思いました。




久しぶりに、しっかり歩いた一日。
素晴らしい展望に大満足です。

稜線でのシラネアオイの群生、天気のおかげで遠くの山々をたくさん見られ、
下山後の車の中でも興奮冷めやらぬままでした。

神室連峰の最高峰の小又山で1367mですが、
その標高とは思えない景色が続き、感動です。

他のルートや秋にもぜひ訪れてみたい山々でした♪

Posted by tomomi 登山 | |[2017/06/06]

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