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裏銀座~雲ノ平~読売新道 2015.8.2~6 4日目

今日のコースタイムは11時間ほどです。
次のテン場である奥黒部ヒュッテに、14時までに到着したいとなると・・・

前日に3時半までには出発したいと伝えたところ、もちろんOKと。
テントを張った場所は1張り独立していて、まわりに他の方がいなかったのですが、
一応気をつけて静かに行動。

3:10 雲ノ平 出発
予定通りに出発できて一安心。
でも、暗い中歩くのは景色が楽しめなくてちょっと残念だったりします。

3:50 祖父岳分岐
ここまでは昨日も歩いています。

このあと祖父岳までは岩がゴロゴロ。
道を間違えないように、確認しながら進みます。

ヘッドランプの明かりの中に雷鳥発見!
暗がりで照らしてしまって、しかも追いかけるようになってしまってゴメンね。

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4:25 祖父岳

だんだん明るくなってきました。
水晶岳のシルエット。

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ワリモ岳、鷲羽岳、槍ヶ岳

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祖父岳から下り緩やかになったところで、雪渓上を少しだけ歩きました。
お花もいろいろ。もうすっかり明るいです。

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5:00 岩苔乗越
5分ほど休憩して、ここから水晶小屋まで登ります。

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クモマグサ(雲間草:ユキノシタ科 ユキノシタ属)
もう終盤でしたが、久しぶりに見たので嬉しくて。

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薬師岳と水晶岳

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薬師岳アップ

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黒部五郎岳と祖父岳

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黒部五郎岳アップ

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一昨日も眺めたのどかな景色。

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ヨツバシオガマ(四葉塩竃:ゴマノハグサ科 シオガマギク属)

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槍穂、鷲羽岳

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大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳、そして槍穂とずらり

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しつこいですね・・・
朝ならではの美しい景色を堪能できました・・・
この時間に稜線にいられることが、ただただ嬉しいのです。

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5:55~6:05 水晶小屋

少し小屋の前で休ませてもらいました。
泊まりの方は、だいたいが出発された後のようでした。

ゆるやかな道を進みます。

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イワベンケイ(岩弁慶:ベンケイソウ科 イワベンケイ属)

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振り返った景色。
岩と、雪渓と、お花畑と。
槍のトンガリが切れているし・・・

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山頂近くで、雷鳥の親子とばったり♪

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2人してしばらく眺めていました。

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雛は3羽
ちょこちょこ動いて、かわいい、かわいい。

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ミネウスユキソウ(峰薄雪草:キク科 ウスユキソウ属)

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最後に岩場を登りきると山頂です。

6:45~7:05 水晶岳

今回の縦走の初日から、毎日眺めていた山です。
素晴らしい展望に感激。

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黒部五郎岳と雲ノ平
右の下の方に雲ノ平山荘が見えています。

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一番手前に祖父岳
そして双六岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳
さらに後ろに笠ヶ岳

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今朝歩いてきた道。
鷲羽岳の存在感たるもの、スバラシイ!

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2日目に歩いた三ツ岳から野口五郎岳の稜線

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奥から唐松岳、五龍岳、鹿島槍ヶ岳
針ノ木岳、蓮華岳
南沢岳、烏帽子岳

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そしてこれから進む赤牛岳の後ろには立山と剱岳

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2人で貸切の山頂でした。
もっと眺めていたいのですが、今日の行程はまだまだ。
さぁ行きましょう~

下って、下って、

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岩場を巻いて

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振り返ったところです。
稜線の西側はこんな感じで、岩岩。

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東側のカールは緑が拡がって、お花がたくさん。

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7:45~8:00 温泉沢ノ頭

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薬師岳が目の前に

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赤牛岳が近くなってきました。

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南沢岳、烏帽子岳、前烏帽子岳
初日に烏帽子岳から赤牛岳を眺めていましたが、今日はこちらから眺めます。

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タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子:キク科 ヤマハハコ属)

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大きな岩だらけのところを歩いたり、砂地を歩いたり、
ゆるやかにアップダウンが続きます。
途中、なだらかなところでちょっと休憩。

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振り返った水晶岳
赤牛岳までピストンで歩かれる方も多いようです。
この日も何組かすれ違い。

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水晶岳が遠くなりました。
最後に少し巻くような感じでひと登り。

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9:45~10:05 赤牛岳
到着しました~
今日は雲があがるのが早くて、ちょっと残念。

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水晶岳から赤牛岳の稜線は、歩きやすく景色もすばらしいので、
本当にここまで来てよかったと心から思いました。

山頂からはガレ場を下ります。振り返った赤牛岳。

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少し注意が必要なところも。

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どんどん下ります。
あぁ、赤牛岳が遠のく・・・

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10:50~11:05 6/8地点 2578m
赤牛岳を8/8として、奥黒部ヒュッテまで分割の表示があります。
6/8地点は、広々としていて、見晴らしもよく休むのにはもってこい。

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ここからは急降下。
黒部湖が見えています。

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この後、木道なんかもあったりして、のどかな樹林帯に。
チングルマや、イワカガミ、ミツバオウレンなんかもまだ咲いていました。

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ベニバナイチゴ(紅花苺:バラ科 キイチゴ属)

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ひたすら下ります。

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3/8地点 12:00~15

しっかり休憩して、再出発。
樹林帯の岩の奥にヒカリゴケがありそうだな、と思って何度も覗きますが、
見られませんでした。
家に帰ってから、調べてみたらやっぱり自生していたようで。
登りだったら見つけやすかったかな~残念。

木の根っこに気をつけながら、下ります。

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ねじねじ

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ツクバネソウ(衝羽根草:ユリ科 ツクバネソウ属)

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ようやく東沢の水音が近くなってきました。
道が緩やかになって、ヒュッテに到着です。

13:35 奥黒部ヒュッテ 到着

ヒュッテの脇に水がじゃんじゃん出ていて、すぐさま顔を洗いました。
さっぱりした後、テントの受付です。
トイレも水洗で、とてもきれいでした。

テン場は広々、平らです。
濡れているテントを乾かして、外でダラダラするのみ。

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ビールで乾杯。

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雲の流れをずっと気にして、少しずつテントの中に物を入れていました。
降りそうだけどまだ大丈夫だろうと、のんびり夕ご飯を外で食べていたら、
16時半過ぎにポツポツと降ってきて、その後一気に大雨に。

あー、せっかく乾いたテントが・・・

急いでテントに入って、片づけをした後は、気がついたら寝ていました。
やっぱり疲れていたんですね。

長い1日でしたが、ここまで歩けたことにほっとしました。
でも、まだ縦走は終わりではありません。
明日も元気に楽しく歩きましょう~

5日目に続きます・・・

Posted by tomomi 登山 | |[2015/08/25]

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コメント

tomomiさんこんにちわ!
奥黒部ヒュッテで少しお話しさせて頂きましたtomomiさんと同じグレゴリーディバのmakiです。
毎回ブログを楽しく、そして興味深く読ませて頂きました。
本当にお花が大好きなんですね!(お花の名前も詳しくて大変勉強になりました)
途中から同じコースを歩いていたのに、こんな可憐なお花何処に咲いていたんだろう…と。
高山植物の清楚で小さな存在を撮影出来るtomomiさんの感性と、咲いていることに気付ける位の健脚で余裕のあるお二人に素晴らしいとしか言いようがありません!
気持ちも体力も余裕のない私。鍛えないといけませんね。

登山だけでなく岩登りや山スキー等、多趣味で一年中楽しそうですね。
山スキーされている写真もかっこいい! 本当に素敵です。

話は逸れますが、読売新道の温泉沢ノ頭付近から見る赤牛岳方面眺望写真にお二人が写っている写真が数枚あります。(個人的に好きなショットです)
差し支えなければ写真を送りますのでメールに連絡頂ければ送りますよ!

それではまた何処かのお山で会いましょう!


投稿: maki | 2015/08/28 9:23:02

makiさん
コメントありがとうございます♪
いっぱいお褒めいただき恐縮です。

読売新道は、長丁場で途中水場がないので心配でした。
色まで同じザックを背負っているmakiさんを見かけたとき、
他に女性が歩いているということで、本当に心強かったですよ!

ダラダラと長いブログですが、同じ日に同じコースを歩いているmakiさんには、
懐かしく見ていただけたのでしょうか?
同じ場所なのに目線が違うと感じ方も違って面白いですよね。

室堂からスゴを越えて、読売新道ですから、お2人もとても健脚ですよ~
長いコース、聞いただけでびっくりです。
私もいつか五色ヶ原からつないでみたいな~

高山植物は大好きで、キョロキョロしながら歩いています・・・
ただ好きだから見つけられるんだと思いますよ。
でも、間違っているかもしれないので、名前は要注意です。

makiさんのコメントで、縦走をまた懐かしく振り返ることができました。
またお会いできる日を楽しみに♪

投稿: tomomi | 2015/08/28 19:23:14

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